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 ■ 過敏性腸症候群 irritable bowel syndrome (IBS)   
 

  過敏性腸症候群とは



 ❑  
精神的ストレスや自律神経の乱れなどにより、腸管
   が痙攣をおこし、腹痛や排便異常(便秘・下痢)を慢
   性的に引き起こす病気です。

 ❑  発症は食後に多く、排便により症状が軽快すること
   が多とされています。

 ❑  機能性障害であり、内視鏡検査などで、異常を認めま
   せん。

*)胃や十二指腸の機能障害は、「機能性ディスペプシア」と呼称されます。

 ❑  日本では人口の1015%前後に認められます。

 ❑  2040歳代に好発し、男性は下痢型が多く、女性は便秘型が多いとされて
   います。

 ❑  不安やストレスが、症状悪化の誘因として考えられています。

 ❑  感染性腸炎後に引き続き、発症することもあります。

 ❑  良性疾患ですが,生活の質(quality of lifeQOL)を低下させます。


過敏性腸症候群のメカニズム




 ■ IBSの合併疾患                   


 ❑  胃食道逆流症 (IBS16-42%に合併)
 ❑  機能性ディスペプシア (IBS19-36%に合併)         
 ❑  消化管以外の合併症 : 線維筋痛症、慢性疲労症候群、慢性骨盤痛、
   顎関節症、間質性膀胱炎、月経前症候群、気管支喘息、認知症、パー
   キンソン病、精神異常など




 ■ IBSの診断                     


 ◇ IBSの診断基準


RomeⅣ
診断基準

  腹痛が

  最近3ヶ月間のうち、1週間につき少なくとも1日以上を占め

  下記の2項目以上の特徴を示す

    1.排便に関連する

    2.排便頻度の変化に関連する

    3.便形状(外観)の変化に関連する

    *) 最近3ヶ月間は上記基準を満たす

      少なくとも診断の6ヶ月以上前に症状が出現、

      (Lacy BE, et al. Gastroenterology 2016; 150: 1393-1407)





 ◇ IBSの病型分類


便秘型、下痢型、混合型、分類不能型に分類されます。


 便秘型IBS(IBS-C)    
25%以上   25%未満
 下痢型IBS(IBS-D)    
25%以上   25%未満
 混合型IBS(IBS-M)    
25%以上   25%以上
 分類不能型IBS 便秘型,下痢型.混合型の
いずれも満たさない




Bristol 便形状尺度










 ■ IBSの治療                     


過敏性腸症候群
 ◇ 食事療法
過敏性腸症候群


 ❑ IBSを誘発しやすい食品を控える[推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B
 ❑ 脂質を多く含む食品:IBS症状を増悪させる。

 ❑ カフェイン:大腸を刺激し、症状を増悪させる。
 ❑ 香辛料(赤唐辛子/カプサイシン含)を含む食品:消化管運動を促進させ、
   腹部灼熱感や痛みにつながる。

 ❑ 胡椒、カレー、生姜、シナモン、ターメリックを含む食品:IBS罹患に
   関連あり。
 ❑ ミルク、乳製品:乳糖不耐症者は関連あり。

 ❑ 規則的な食事習慣,間食や欠食を慎む。

 ❑ 生活習慣の改善 : 喫煙、飲酒、睡眠障害 等の改善/変更の効果は明か
   ではありません。
 [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B
 ❑  欧米では、FODMAPを避けることにより、症状を軽減すると報告されています。
   今後の日本での検討がまたれるところです。


過敏性腸症候群
 ◇ 運動療法
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とヨガ
 ❑ 
運動療法(ヨガ、ウォーキング、エアロビクス)
   有用であり、行うように提案されます。

 ❑ ストレス軽減,便通促進効果があり,特に便秘型
   には効果あります。
 [推奨の強さ:弱、
   エビデンスレベル:B




 ■ 低FODMAP食                     


FODMAPとは



 ❑  FODMAPとは、「発酵性のオリゴ糖」「二糖類」「単糖類」「ポリオール類」
   を含む食品です。

 ❑  元来、「食物繊維」「発酵食品」は「お腹に良い」とされています。 しかし、
   IBSの人は、「食物繊維」「発酵食品」の多量摂取により、腹部症状が悪化する
   事があります。
 ❑  FODMAPを含む食品は、小腸で分解・吸収されにくく、そのまま大腸に移動し、
   腸内細菌により迅速に発酵・分解され、大量の水素やメタンガスを発生します。
   そして、腸管内に水分を引き込み、腹部膨満や腹痛をおこします。

 
❑  
完全に除去しなくても、摂取量を減らすだけで症状が軽快するとされています。

 ❑  FODMAP食により、ビフィズス菌が減少し、体によいとされる短鎖脂肪酸
   の産生も低下することが懸念されます。

 ❑  低FODMAP食の有効な検討結果は、未だ存在しません。


FODMAP の食事表



   高FODMAP 低FODMAP
 

穀物

・うどん ・大麦 ・お好み焼き
・クスクス
 ・ケーキ ・小麦  
・シリアル(大小麦オリゴ糖,ハチミツ含)

・そうめん ・たこ焼き ・とうもろこし

・パイ ・パスタ ・パン(大小麦,ライ麦)

・パンケーキ ・ピザ ・ラーメン

・ライ麦  ・焼き菓子  

・オートミール ・オート麦

・グルテンフリーの食品 ・玄米
・米 ・米粉パスタ ・米粉類 
・こんにゃく麺 ・そば (10割) 
・コーンスターチ ・シリアル

・スターチ ・タコス ・タピオカ

・ビーフン ・フォー ・ポップコーン

・ポテトチップス(少量)

 

果物


・あんず  ・アボカド  ・いちご  
・いちじく・オレンジ
 ・柿 ・グアバ
・グレープフルーツ ・さくらんぼ
 
・ざくろ ・すいか ・すもも

・ドライフルーツ ・なし ・パイナップル

・パパイヤ ・ぶどう ・ブラックベリー

・プラム ・プルーン ・干しぶどう

・マンゴー ・みかん ・メロン

・もも ・ライチ ・りんご  

・キウイ ・キンカン ・クランベリー

・ココナッツ ・ザボン 
・スターフルーツ ・ドラゴンフルーツ
 ・ドリアン ・バナナ(青くないもの)

・ブルーベリー(20粒以下)

・ライム ・ラズベリー ・レモン 

 

野菜

・アスパラガス  ・カリフラワー 
・きくいも
 ・キノコ ・キムチ 
・ごぼう・ゴーヤ
 ・さつまいも 
・サボイキャベツ・セロリ ・たろいも 
・玉ねぎ ・ちりめんキャベツ ・納豆 
・にら ・にんにく ・ねぎ
 
・フライドポテト ・マッシュルーム 
・豆類(大豆,さやえんどう,ひよこ豆, 
・レンズ豆,あずき) ・らっきょう
 
・わけぎ

・エシャロット ・オクラ・オリーブ

・かぶ ・かぼちゃ ・きゅうり 
・キャベツ
 ・しょうが ・じゃがいも ・ズッキーニ ・たけのこ ・大根 
・チンゲン菜 ・トマト ・唐辛子 
・なす(40gまで) ・にんじん

・白菜 ・パクチー・パセリ ・ピーマン

・ブロッコリー(半カップまで)

・ほうれん草 ・もやし ・ヤム芋
・ラディッシュ
 ・ルッコラ ・レタス

・レンコン 

 

飲料


・アップルジュース  ・ウーロン茶

・エナジードリンク ・オレンジジュース

・カモミールティー ・シェリー

・シリアルコーヒー(穀物飲料)

・チャイ ・ハーブティー

・ハチミツ入りジュース・フルーツジュース

・ポートワイン・マルチビタミンドリンク

・マンゴージュース ・ラム ・りんご酒

・レモネード(加糖) ・ワイン(甘い)

・麦芽コーヒー ・梨ジュース  

・ウイスキー ・ウォッカ

・クランベリージュース

・紅茶 ・コーヒー(ストレート)

・ジン ・タピオカティー ・チャイ

・日本酒 ・ビール 
・ペパーミントティー

・ライムジュース ・レモネード(無糖)

・レモンジュース ・ワイン(甘くない)

・水、・ミネラルウォーター ・緑茶

・白茶(ホワイトティー・中国茶)

 

調味料

・アップルソース・オリゴ糖・カスタード

・カレーソースブイヨン

・コーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖含有)

・ココナッツミルク

・ソルビトール ・キシリトール(甘味料)

・トマトケチャップ ・ハチミツ

・バーベキューソース

・バルサミコ酢豆乳(大豆由来)

・缶詰のフルーツ ・固形スープの素

・オイスターソース  ・オリーブオイル

・片栗粉 キャノーラ油 魚油

・ココア ・ココナッツオイル ・ごま油

・塩コショウ ・酢 ・トマトの缶詰

・豆腐 ・ピーナッツバター

・マヨネーズ(小さじ3まで)

・マーマレード ・みりん ・味噌

・メープルシロップ  

 

乳製品


・アイスクリーム  ・カッテージチーズ

・クリームチーズ ・クリーム全般

・コンデンスミルク ・ブルーチーズ

・プリン ・プロセスチーズ

・ホエイチーズ ・ミルクチョコレート

・ヨーグルト ・ラッシー ・牛乳

・乳糖を含む乳製品全般 

・アーモンドミルク カマンベールチーズ

・ゴルゴンゾーラチーズ ・スキムミルク

・チェダーチーズ ・バター 
・パルメザンチーズ ・ブリ―チーズ

・マーガリン ・モッツァレラチーズ

・ラクトース抜きの牛乳

・ラクトフリー製品(乳糖が非含有)

 

肉・魚

・ソーセージ

・缶詰の魚

・佃煮   

・わかめ ・ハム ・ベーコン ・海苔

・牛肉(赤身)・魚介類 ・鶏肉

・昆布 ・七面鳥 ・豚肉 ・羊肉 

 

豆類



ナッツ

・あずき

・アーモンド(20粒以上)

・カシューナッツ

・ピスタチオ

・かぼちゃの種  ・くるみ

・アーモンド(10粒以下)

・ピーナッツ(32粒以下)

・ヘーゼルナッツ(10粒以下)

・栗 ・松の実  

 

香辛料

スパイス

・コンソメ

・加工品しょうが

・加工品わさび

・カレー粉  ・クローブ ・サフラン

・シナモン ・チリパウダー ・バジル

・パセリ ・パプリカパウダー

・マスタード ・ミント ・ラベンダー

・ローズマリー ・唐辛子 ・八角

 

その他

・あんこ  ・おから ・からあげ 
・きな粉
 ・とんかつ 
・キャロブチョコレート

・トレハロースを含む加工食品、飲料

・寄せ豆腐 ・絹ごし豆腐 ・天ぷら

・梅干し  

・酵母 ・ゴマ ・豆乳(大豆抽出物由来)

・白玉粉 ・木綿豆腐 ・油揚げ ・卵


         FODMAP navi FODMAP(フォドマップ)食品一覧 – FODMAPナビ (maonavi.com)




 ■ IBS(下痢型)の薬物療法                


マレイン酸トリメプチン(セレキノン)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 消化管運動機能調節薬です。
 ❑
 推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B]有用であり提案。



ラモセトロン(イリボー)5-HT3
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 5-HT3拮抗薬です。
 ❑
[推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。
 ❑ 
下痢型(過敏性腸症候群)の男性にのみ使用可能です。 
 ❑ 過剰効果による高度な便秘,虚血性腸炎の留意が必要です。


ポリカルボフィルカルシウム ( ポリフル®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。

 ❑ 高分子重合体:高い吸水性/保水性で腸に水分を保持し、排便を促進します。

 ❑ 過敏性腸症候群の便秘型および混合型に適応です。

 ❑ 腸内容物の通過時間を短縮させ排便回数を増加させます。

 ❑ 腹痛や腹部膨満等を改善させます。

 ❑ Ca血症のおそれのある場合,強心配糖体(ジゴキシンなど)を服用して
   いる場合は、注意が必要です。 

 ❑ テトラサイクリン系抗菌薬,ニューキノロン系抗菌薬との併用で併用薬の
   吸収阻害がおこる可能性があります。

 


プロバイオティクス
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群

.
 ❑ ミヤBM、ラックビー微粒N、ビオフェルミン配合散など

 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。



半夏瀉心湯
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用であり提案。


ロペラミド
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 抗コリン薬です。
 ❑ 
腹痛に対する効果は、
一定の見解はえられていません。 
 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用であり提案。



 ■ IBS(便秘型)の薬物療法                


酸化マグネシウム(塩類下剤)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 日本での大規模な研究はありません。
 ❑ 浸透圧で腸内に水分を移動し、便容量を増大させます。

 ❑ Mg血症に注意が必要です(腎機能低下,ビタミンD3剤内服者等)。
 ❑ 
併用により効果が減弱する薬剤 : テトラサイクリン系,ニューキノロン系
   ビスホスホネート,セレコキシブ,ロスバスタチン,ラベプラゾール,ガバペン
   チン,ポリカルボフィルカルシウム等。



マレイン酸トリメプチン(セレキノン)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 消化管運動機能調節薬です。
 ❑
 推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B 有用であり提案。



ポリカルボフィルカルシウム ( ポリフル®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 

 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。

 ❑ 高い吸水性・保水性で腸に水分を保持し、排便を促進します。

 ❑ 過敏性腸症候群の便秘型および混合型に適応です。

 ❑ 腸内容物の通過時間を短縮させ排便回数を増加させます。

 ❑ 腹痛や腹部膨満等を改善させます。

 ❑ Ca血症のおそれのある場合,強心配糖体(ジゴキシンなど)を服用して
   いる場合は、注意が必要です。 

 ❑ テトラサイクリン系抗菌薬,ニューキノロン系抗菌薬との併用で併用薬の
   吸収阻害がおこる可能性があります。


プロバイオティクス
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群

.
 ❑ ミヤBM、ラックビー微粒N、ビオフェルミン配合散など

 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。



 ルビプロストン(アミティーザ®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。
 ❑ 
粘膜上皮機能変容薬 : 腸内へ水分分泌を促進、便の水分含有量を増やし
   排便を促します。

 ❑ 空腹時の内服により、嘔気を起こすことがあります。

 ❑ 連用しても耐性は認められません。

 ❑ 妊婦および妊娠の可能性(若い女性)のあるかたは禁忌です。

 ❑ 重度の肝障害/腎障害のある方は一日一回から開始します。



リナクロチド(リンゼス®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ 粘膜上皮機能変容薬 : 腸内へ水分分泌を促進、便の水分含有量を増やし
   排便を促します。
 ❑
 神経の過敏性を改善し、腹痛や腹部不快感も改善します。

 ❑ 酸化マグネシウム単独で有効でない場合に使用します。

 ❑ 下剤の効果を期待する場合は、食後内服が勧められます。



ポリエチレングリコール(モビコール配合内容剤LD®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用であり提案。
 ❑
 浸透圧性下剤(高分子化合物)であり、大腸に到達した水分により、便を
   軟化・増大させ、腸の知覚や症状、便秘の改善効果が報告されています。

 ❑ 即効性はなく、増量は2日以上間隔をあけて行い、1日量として2包まで。

 ❑ 多量の水分摂取が必要です。



エロビキシバット(グーフィス®)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B]有用であり推奨。
 ❑
 胆汁酸トランスポーター阻害薬 : 腸での胆汁酸再吸収を阻害し、軟便化
   +腸蠕動亢進
 
 ❑ 
腸蠕動促進作用はセンノシドほど強くない。



刺激性下剤(アントラキノン) センノシド®
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:D]有用であり提案。
 ❑ 
大腸粘膜・神経の刺激により蠕動運動を亢進します。

 ❑ 連用により耐性(効果減弱)や習慣性(依存)を認めます。
 ❑ 連用により大腸メラノーシスを起こします。



刺激性下剤(ジフェニール系)
 ピコスルファートナトリウム

過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:D]有用であり提案。

 ❑ 大腸粘膜・神経の刺激により蠕動運動を亢進します。

 ❑ 腸蠕動亢進および軟便化(腸内での水分吸収を抑制)

 ❑ 連用による耐性や習慣性は少ないとされています。



5-HT4受容体刺激薬(モサプリドクエン酸塩)
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群


 ❑ [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B]有用であり提案。

 ❑ 大腸運動の改善や、プロバイオティクスとの併用で効果が報告されています。 
 ❑ 保険適応は慢性胃炎でしか認められていません。
 



漢方製剤
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群

 ❑ 大建中湯:冷え、腹痛や膨満感 
    [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用
     であり提案。

 ❑ 桂枝加芍薬湯:強い便秘 
    [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用であり提案。

 ❑ 大建中湯:腹痛や膨満感 
    [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:C]有用であり提案。



 ■ IBS(混合型)の薬物療法                


マレイン酸トリメプチン(セレキノン)



 ❑  
推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B]有用であり提案。



ポリカルボフィルカルシウム ( ポリフル®)



 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。

 ❑ 高分子重合体:高い吸水性/保水性で腸に水分を保持し、排便を促進します。

 ❑ 過敏性腸症候群の便秘型および混合型に適応です。

 ❑ 腸内容物の通過時間を短縮させ排便回数を増加させます。

 ❑ 腹痛や腹部膨満等を改善させます。

 ❑ Ca血症のおそれのある場合,強心配糖体(ジゴキシンなど)を服用して
   いる場合は、注意が必要です。 

 ❑ テトラサイクリン系抗菌薬,ニューキノロン系抗菌薬との併用で併用薬の
   吸収阻害がおこる可能性があります。



プロバイオティクス


.
 ❑ ミヤBM、ラックビー微粒N、ビオフェルミン配合散など

 ❑ [推奨の強さ:強、エビデンスレベル:A]有用であり推奨。



 ■ IBSの補完代替医療                  


瞑想・ヨガ



 ❑  
有効な検討結果は、未だ存在しません。

   推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:B]有用であり提案。



ペパーミントオイル、薬草(ハーブ)



 ❑
 [推奨の強さ:弱、エビデンスレベル:A




                        
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